梨

ABOUT PEARS

梨について

いちはら梨

いちはら梨とは

千葉県市原市では、江戸時代末期から梨の栽培をしていて約200年の歴史があります。
養老川沿いの肥沃な土地と温暖な気候が育てた甘さと果汁たっぷりのいちはら梨は、大きくて歯ごたえがよいのが特徴です。

私たちが丹精を込めて大切に育てたいちはら梨は、首都圏などで高い評価を受けています。甘みの強い「幸水」や、甘く爽やかな香りが特徴の「かおり」など、さまざまな品種があるので、ぜひ味の違いを楽しんでみてください。

いちはら梨

梨の種類

日本地図

和梨

日本に栽培されている梨は、日本梨、西洋梨、中国梨の3つの品種群がある。その原生分布はユーラシア大陸とその島嶼に限られている。

日本梨は「日本書紀」(720年)などに栽培の記録があり、古い歴史をもち、栽培分布も広く、江戸時代に果樹園としてまとまった栽培が行われ、150種以上の品種が記録されている。盛んになったのは、明治時代以降。

ナシは、中心部が酸っぱいので、中酢(なかす)が略され、古くは、「なす」と呼んだ。ナシが無しに通じ縁起が悪いので、逆に「有り実」の別名があります。古い料亭の女将さんなどは、こうした表現を使っているそうです。

梨は果皮のコルクが発達して錆褐色になった赤梨系と発達していない青梨系があります。代表品種には、次のようなものがあります。

ネットショップ

幸水 こうすい(中間赤梨) 早生幸造と菊水の交配で誕生し、昭和34年にそれぞれの両親から1字ずつとって命名されました。果皮は黄緑褐色、果肉は緻密で果汁が多い。特有の風味をもち、非常に甘い。昭和40年代から多く出回るようになり、現在最も人気のある品種です。8月初旬~下旬がピークで、日持ちは1週間くらいです。当園の中心品種です。
豊水 ほうすい(赤梨) 昭和47年、赤梨系の「りの14」と八雲の交配によってできました。となっていましたが、その後のDNA鑑定により、幸水と(石井早生×二十世紀)の交配で誕生したようです。出荷期間は8月下旬~9月下旬で、三水系の中では後期になります。大ぶりですが、肉質は幸水に似て柔らかく、甘みも強くジューシーです。日持ちは10日程度。甘みや果汁が豊かという意味で、豊水。当園の中心品種です。
あきづき(赤梨) 平成13年に、筑波にある果樹研究所で、162-29(新高×豊水)と幸水の交配によって誕生、9月上旬~中旬に収穫できる、大果で果形が素晴らしく、秀品率が極めて高く、瑞々しく糖度高く独特の甘みと風味があり上品な味わいでかなり美味しいです。これから豊水と両輪になって、中生品種の中心になっていくでしょう。

直売所・ギフト販売

秋麗 しゅうれい(青梨) 秋麗は、果樹研究所において1982年に「幸水」と「筑水」の掛けあわせから生まれた青梨で、2003年に品種登録されました。
色むらがあるサビ柄が特徴のため、見た目では他品種に劣りますが、糖度が高く甘みの強いジューシーな食感と爽やかな香りが特徴で、当園でもとても人気のある梨です。
新高 にいたか(赤梨) 大正4年、土佐県土佐市高岡町の今村家の庭に育った在来種「今村秋」に新潟県産の在来種「天の川」を交配して誕生、新潟県の「新」、高知県の「高」をとって命名されました。当初は、果実は小型だったようですが、更に系統を選び栽培法の改良し、大果へ大果へと移行していき、現在は1個500g~1kg前後の大果になりました。出荷期間は9月下旬~10月中旬で、前半は歯ごたえ充分、10月以降は柔らかくて果汁が多く風味と甘みと香りが増して美味しい梨です。追熟することによって、果肉がほごれ、甘み、風味、香りが増してきます。チョット切って味見して、もう少しだと感じた方は、切り口にラップをして常温で放置して、切り口が多少傷むまで待っていただき、それからもう一度味見して下さい。新高梨の面白さと美味しさを感じることが出来ると思います。当園の中心品種です。
にっこり(赤梨) 平成8年、栃木県農業試験場で、新高と豊水の交配により誕生、栃木県の観光地(日光)と梨を中国では(リー)と呼ぶことから、にっこりと命名されました。平均果重800gにもなる大玉、酸味は殆どなく、多汁で甘み強く、食感は柔らかく美味しい梨です。平成22年から他産地にも栽培が認められ、平成24年から販売できることになりました。当方市原市で10月10日頃から10月中旬頃より収穫になります。貯蔵性がよく、管理次第で正月にも食べられます。
新興 しんこう(赤梨) 昭和16年、新潟県で誕生、二十世紀と今村秋の交配とされている。10月中旬から11月初旬、甘みと酸味が強く、シャリ感がとても良く、晩秋から初冬の美味しい梨です。 貯蔵性がよく、管理次第で正月にも食べられます。
王秋 おうしゅう(赤梨) 平成15年、筑波にある果樹研究所で、C2(慈梨×二十世紀)と新雪の交配で誕生、10月中旬から11月初旬に収穫し、貯蔵性がよく、管理次第で翌年の彼岸にも食べられます。果形が独特で、富士山型のモノや、ラクビーボールのようなモノなどギフトに不向きの感が有りますが、瑞々しく甘みと多少の酸味が、バランス良く調和している。シャリ感がとても良く、食べた方から、夏を思い出す味だと言われています。食味は晩生品種の中で一番。

直売所限定販売

二十世紀 にじゅっせいき(青梨) 明治31年に、千葉県松戸市の松戸覚之助によって、偶然実生として発見された青梨が、これから迎える二十世紀を代表するものとして命名されたそうです。現在は、鳥取県と長野県で全国の80%を占め、あとに千葉県、福島県が続きます。果皮は薄くなめらかで透き通るような淡黄色で、果肉は柔らかく適度な酸味で日持ちも良い。鳥取産は8月下旬~9月中旬、長野産は9月下旬~10月中旬にでまわります。一時期、当園にはありませんでしたが、5年前に、病気に強い改良品種のゴールド二十世紀を植えました、無袋栽培で果皮は、通常の二十世紀のように綺麗では有りませんが、甘みと酸味の濃さは二十世紀好きにはたまりません、実は私は、二十世紀がかなり好きなんです。 
若光 わかひかり(赤梨) 平成4年に、千葉県農総研センター育種研究所で、新水と豊水の交配によって誕生 7月下旬に収穫できる、幸水より1週間早い当園の中でも最も早い品種です。大果で瑞々しく酸味が無く、さっぱりした甘さで、初モノ梨としては、幸水ほどではないですが、美味しい梨です。 
筑水 ちくすい(赤梨) 平成元年に、筑波にある果樹研究所で、豊水と八幸の交配によって誕生。7月下旬に収穫できる、若光より3、4日遅い早生品種です。小果ですが、瑞々しく酸味が無く甘み強く、独特の香りがある。食味優れる。
夏光 なつひかり(赤梨) 平成7年に、千葉県農総研センター育種研究所で、新水と長水の交配によって誕生 8月中旬に収穫できる、幸水の後半に併売できる品種です。中果で瑞々しく糖度高く独特の甘さで美味しいです。
秋麗 しゅうれい(青梨) 平成15年に、筑波にある果樹研究所で、幸水と筑水の交配によって誕生、8月中旬に収穫できる、中果で瑞々しく糖度高く独特の風味と香りがありかなり美味しいです。有袋栽培では、二十世紀同様の美しい外観になります。当園では、敢えて見た目は悪くなりますが、無袋栽培にして更に美味しく仕上がるよう栽培しています。
あきあかり(赤梨) 平成15年に、筑波にある果樹研究所で、162-29(新高×豊水)と平塚17号(雲井×幸水)の交配によって誕生、8月中旬に収穫できる、大果で瑞々しく糖度高く独特の甘みとがありかなり美味しいです。条溝果...形が乱れがちなところが、難点。
秀玉 しゅうぎょく(青梨) 昭和63年、平塚にあったころの果樹試験場にで、菊水と幸水の交配によって誕生、8月下旬に収穫できる、無体栽培で皮がちょっとまだらな感じで見た目は悪く仕上がりますが、大果で後半の幸水よりは、甘みと瑞々しさ、歯ごたえなどは上回るほどです。丁度、幸水と豊水の端境期で、困ったときのギフト対応出来る品種です。
菊水 きくすい(青梨) 昭和2年、神奈川県農事試験場(現農業総合研究所)で、太白と二十世紀の交配によって誕生。8月下旬に収穫できる、幸水、新水、秀玉の母品種にあたります。酸味無く甘みと風味が幸水に繋がっていることを感じさせます。二十世紀と比べると、同じ青梨系でも、皮がちょっとまだらな感じがします。落果しやすい品種の為、生産量が少ない。現在は当園に1本あります。
八達 はったつ(青梨) 中国梨鴨梨(ヤーリー)と二十世紀の交配によって誕生。稀少品種。8月下旬~9月上旬に収穫できる、果形は洋なしのような形や日本梨のような形など統一感が無く、小果ですが、酸味無く甘み強く、独特の甘い芳香と風味、、八達の名の通り八つの味を感じるとおっしゃる梨通の方がいるほど印象強く深いあじわいがあり、更にシャリ感も良い梨です。和梨の中で1番美味しい梨と言われることが、多々有ります。 小果で、経済性が悪いため、日本の中でも生産者が少なく、稀少品種で幻の梨と言われ、食べるチャンスがあまり無い梨です。当園では、毎年販売しています。どうぞ、お試し下さい。
水晶 すいしょう(青梨) 韓流梨。新高が韓国で枝がわりして、青梨をならせるようになり、その穂木を業者が逆輸入した品種です。9月上旬に収穫できる、新高より1週間から10日早く収穫できる。新高に似て大果で、果肉しっかりして、甘く瑞々しい品種です。稀少品種。
かおり(青梨) 昭和30年代、茨城県農業試験場で、新興と幸水の交配により誕生、大果で1キロを越えるモノがあり、果皮は有袋ですと綺麗な緑の果皮になります。また、果皮が黄色くなり、その名前の由来になった印象的な香りが漂ってきたら食べ頃サインです。 稀少品種。
新星 しんせい(赤梨) 昭和59年代、果樹研究所で、翆星(菊水×八雲)と新興の交配により誕生、中果であり、果形がリンゴのような形からリンゴ梨と言われることがある。果肉緻密で酸味は豊水より少ない、美味しい品種です。 豊水と収穫期が被るのと輪紋病という果皮が同心円にゼリー状になる病気に弱いにで栽培面積が少ない品種です。
陽水 ようすい(赤梨) 平成13年、愛知農業試験場で、新高と幸水の交配により誕生、大果で平均800gにもなる、9月中旬~10上旬です。果肉は締まった感じでパリッとしっかりしていて、酸味は殆どなく、甘みが全面に出て、酸味の苦手な人が好む品種です。

お取り扱いしておりません

長十郎 ちょうじゅうろう(赤梨) 明治27年に、神奈川県川崎市大師河原の当麻長十郎の園で偶然実生として発見されました。大正から昭和の初めが全盛期でした。千葉県.茨城県.埼玉県などの関東地方が主な生産地でした。地域差はありますが8月中旬~9月下旬ごろが出荷期間ですが、最近は幸水.豊水.新水の三水系にとって変わられた感があります。以前は有りましたが、現在は当園にはありません。
新水 しんすい(赤梨) 昭和40年、菊水と赤梨系の君塚を交配して誕生しました。出荷期間は8月上旬~中旬で、三水のトップに出回ります。やや小ぶりですが、甘みの中にほどよく溶け込んだ酸味が独特のおいしさを作っています。以前は有りましたが、現在は当園にはありません。
晩三吉 おくさんきち(赤梨) 名前が示すとうり晩生で、新潟県で発見された。10月~11月ごろ出回ります。また、収穫してから翌年の4月~5月ごろまで貯蔵できるので、「貯蔵梨」としてもしられています。やや大きめで、凸凹しており形はあまり整っていませんが、サクサクとした歯触りで甘く果汁もたっぷりしています。甘みも酸味もほどよくあって美味しい品種です。当園にはありません。
愛宕 あたご(赤梨) 二十世紀と今村秋の交配とされていますが、正確な来歴不明。11月下旬~12月下旬ごろ、でまわります。一つが1~1.5kgになるほど大きくなるそうです。当園にはありません。

日本地図

洋梨

西洋梨は単に洋梨ともいう。適期に収穫した後、追熟させないと食べられず、追熟後はすぐ痛むのが特徴。このため生産量は多くないが、追熟したものは果皮が薄緑色から黄色に変わり、とろけるような舌触りで蜜のような甘さと芳香がある。北海道.山形県.秋田県で多く生産され、長野県、西では岡山県で若干作っていますが量的には少ない。次のような品種がある。

直売所・ギフト販売

エスティバル 山形県天童市で発見されたプレコースの優秀系統で果形ひょうたん型で400g前後になる大玉です。食味は、甘酸適和で良好です。ジャムに最適です。予冷、追熟で可食期は9初旬~中旬頃です。当園の洋なしの1番手です。
シルバーベル 山形県立園芸試験場でラ.フランスの自然交雑実生を選抜育成された品種です。果実は400~500gで果皮は黄緑色地にサビ状果点が多い。可食期には黄色に変化し、可食期が容易に判定できる。糖度が高く酸があり風味もあり、バランスのよい洋なしです。予冷、追熟で可食期は11中旬~翌年1月中旬頃です。当園の最後の洋なしです。

お取り扱いしておりません

スタークリムソン 米国でクラップフェボライトの枝がわりとして発見された品種です。果実は300g程度、ひょうたん型で果皮が美しい赤色に着色する。果肉の細やかな美味しい品種です。予冷、追熟で可食期は9初旬~中旬頃です。
オーロラ 米国.ニューヨーク州立農試でマルゲリットマリーラ×パートレットの交雑実生からでき、1983年に日本に導入された。果実は300g~350g程度、ひょうたん型で果皮が薄い焦げ茶色で徐々に、茶褐色になる。果肉は細やかで果汁多く、糖度高く風味強い品種です。予冷、追熟で可食期は9初旬~中旬頃です。予冷状態で長期保存できる。
マルゲリットマリーラ フランス原産で豊産性で果実は500g以上になる大玉で、果皮は黄色、酸味はなく、爽やかな甘さで食味良好。予冷、追熟で可食期は9中旬~下旬頃です。
バラード 山形県立園芸試験場でパートレットにラ.フランスを交配育成した品種です。果実は400~450gで果皮は黄緑色で、可食期には黄色に変化し、可食期が容易に判定できる。糖度が高く微かな酸があり風味もあり、バランスのよい洋なしです。予冷、追熟で可食期は10上旬~下旬頃です。
カルフォルニア 米国.カルフォルニア大学でマックスレッドバートレット×コミスの交配育成された品種です。果実は400~500gで、果皮は、黄緑地に陽光面が紅色に着色し、追熟すると黄色地に美しい紅色に変化する。食味は酸味少なく甘く良好です。予冷、追熟で可食期は10上旬~下旬頃です。
ゼネラルレクラーク フランス原産でコミスの交雑実生から育成された品種で果実は600g以上になる大玉で、果皮は黄色地にサビ状果点が多い。肉質は緻密で柔らかく多汁で芳香と甘みあり食味良好です。予冷、追熟で可食期は10中旬~11中旬頃です。
バートレット 原産地のイギリスからアメリカに伝わり、ボストンでバートレットという人が普及させたので彼の名前がついた。日本には、明治初年に導入され、大きさは250g前後、甘く果汁が多い優良品である。8月下旬~9月上旬に収穫され、追熟は2週間。果皮の赤いレッドバートレットもある。当園にはありません。
ラ.フランス フランス原産で果実は150g~200gと小さく、バートレットよりも丸みを帯びている。果皮は黄色がかった緑色で凸凹が多く、追熟させると果肉はとろけるように柔らかくなって特有の芳香があり、味は最上である。10月上旬~下旬に収穫される。追熟は2週間。当園にはありません。
ル.レクチュ 明治36年に新潟県に導入されが栽培が難しい。昭和50年代末から品質のよさが見直され、普及し始めた。追熟に40~45日もかかるが、果皮は澄んだ美しい黄色となり、とろりとした舌触りは絶品。当園にはありません。

日本地図

中国梨

中国梨は明治時代に日本に導入されたがあまり普及はしなかった。現在は生産量は少ないが一部に人気が出てきた。 品種は次の通りです。

お取り扱いしておりません

鴨梨 ヤーリー 中国北部での栽培が多い。果皮は淡緑色で、果肉は柔らかくて果汁が多く、特有の香気がある。3月ごろまで貯蔵が可能。
慈梨 ツーリー 中国山東省莱陽県が原産で、正式名は莱陽慈梨「ライヤンツーリー」重さ400g以上で果肉は柔らかくて果汁が多く、上品な甘みと香りがある。2~3週間の追熟を必要とする。

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